上海で見たドラマ備忘録②《陸貞傳奇(邦題:後宮の涙)》
《陸貞傳奇(邦題:後宮の涙)》
日本で日本語吹替で放送されていた時に途中まで見てリタイアしてたんですが、
ちょうど9月に日本でもLaLaTVで放送があり、
感想をつぶやいてらっしゃるフォロワーさんがいらっしゃったので
思い出して視聴再開してみたら思いの外面白くて完走しちゃいました。
やっぱり吹替で見るのとオリジナル音声で見るのと、まったく印象が違う。
日本語で見ていた時は「陸貞は偽善者だし高湛はクズだし主人公どっちも嫌い」
みたいな感じになってたんですが、中国語音声で見てみたら印象変わりましたね。
吹替だと偽善者ぽくて好きになれなかった陸貞(趙麗穎)も、原音声だとそこまで嫌味がない。
主人公だからたいがい何やっても死なないわよぉーっホッホ!ってのがミエミエだし、
わりとよく辻褄の合わないことを言い出すんですが、
だから何なのさ(鼻笑)っていう姿勢は嫌いじゃありません。
そして吹替だと口だけクズ野郎ぽくて好きになれなかった高湛はというと、
原音声だと我らが張杰(※Falが最も愛している声優さん)が吹き替えなもんで。
それだけで逝けます。陳曉×張杰のコンビはやっぱり鉄板だわ。
《新笑傲江湖》と同じ于正作品なんで、当然モノ申したい部分は山ほどありました。
が、それを超越するドラマ性で「細かいことはグダグダ言いなさんな!」
と畳み掛けてくる、安定の于正ワールドを堪能させていただきましたです 。
やっぱり崖から落ちても死なないです。
主人公2人が(まぁあんたら見てて美しいからいいけど腹ん中は相当黒いよね)
て感じなのにひきかえ、
高湛の兄高演=皇上と蕭貴妃のパートは癒しの時間だった…結ばれてよかったです。
もひとつ言及しておきたいのが、阿碧役の唐芸昕。
甄嬛傳の祺貴人役とこの作品で、こういう系統の嫌な女…
というか、どろぼうねこ役を極めた感があります。
東京国際映画祭でも上映されたアン・ホイ監督の《黄金時代》で、
全く同じような役柄で現れた時は椅子から落ちかけました。
こちらは日本でもソフト化されてるのですが、
見るなら吹替でなく字幕で見てくださいね。
俳優の美しさだけでなく、張杰の声も萌えポイントですから♡
感想ついまとめはこちら。
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